政府が「働き方改革」を進めるなか、企業も残業削減などの改善を進めている。今年は説明会の会場などで、有給休暇の平均取得日数や福利厚生の制度について、積極的に情報開示している企業も多い。だからといって、就活生が残業や休日のことだけに集中して質問すると、「本当にウチで働きたいと思っているのだろうか?」と疑問に思われてしまう。
「残業や休日のこと、福利厚生の事ばかり聞かれると営業は、無理だと思う」(不動産)、「条件面ばかりを気にした質問は、受け手としては印象がよくない」(情報)、さらには「休みのことや残業時間の質問は、働く意欲があるとは思えない」(機械)といった手厳しいコメントが多い。
休日や福利厚生についてはHPなどに記載されているほか、厚生労働省の「女性の活躍推進企業 データベース」に7000社以上の企業の平均残業時間や年次有給休暇取得率などが掲載されている。また、そうした情報が気になるのであれば、OB・OGやリクルーターに聞くのがよいだろう。
素直な気持ちで仕事に関する質問をせよ
夏休みや冬休みなど、多くの休暇を過ごしてきた学生時代に別れを告げ、1年を通して仕事をする社会人になるため、休みが少なく毎日働く生活にはいることに、不安があるかもしれない。しかし、「どう休むか」ではなく「どう働くか」を第一義に考えるのが社会人・企業人であり、企業が採用したい人材でもある。
学生が素直な気持ちで心から疑問に思ったことを質問すれば、企業の人事担当者や面接官は心を動かされる。逆質問集の受け売りではなく、自分がその企業で働く姿を想像しながら質問したいことを考えてみれば、決してNGにはならない。
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