本記事の配信日は2月1日。いよいよ2018年新卒採用の広報活動解禁まであと1カ月となりました。企業の多くは、3月1日にプレエントリー受け付けや企業説明会、エントリーシートの提出依頼などを一斉スタート。6月1日からは面接選考を始めます。スケジュールは昨年同様ですが、企業の採用動向はどう変化しているのでしょうか。今回は、私が日々人事の方々と接し、肌で感じている大手企業の採用動向をお伝えします。
採用増の裏にある強烈な危機感
採用予定者数の多さでは、例年、メガバンクや電機、自動車などのメーカーが上位に並びます。2018年卒もその傾向は大きく変わらないと言えそうです。メーカーも大半が2017年卒並みの採用計画です。特に社員数が数万人規模の大企業では、景気動向にかかわらず採用人数を確保しようと考えています。
背景にあるのは人口減少に対する危機感。2015年の国勢調査によると、5年前の前回調査に比べ日本の総人口は96万人減。総人口に占める15歳未満の割合は過去最低で12.6%でした。
日本全体が中長期で人口減少し、特に若い世代が減っていく中で、企業規模を維持していくこと、適切な年齢構成を保っていくことに対して、強烈な危機感があるのです。このため、景気に関係なく企業体力の可能な範囲でなら、採用できるときには積極的に採用していこうと考えています。
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