大手企業の「採用したい人材」はこう変わった

「一点追求型」の人材を求めている!

こうした反省もあって、今までの採用方法だけでは通用しない、企業としてもこれまでの殻を破り、選考基準を再検討したり、その後の育成や配置・配属もやり方を変えるしかないという課題意識が高まっているのです。

インターンシップが注目されているのも、魅力的な就業体験の場を提供することで、既存の採用フレームからは外れてしまいがちな人たちとの出会いを形成したい、との思いがあるからです。

最近では、本選考においてテクノロジーを活用する企業も増えてきました。人工知能(AI)を使って優秀な学生をピックアップする、あるいは動画面接を取り入れることで文字だけではわからない学生の情報を取得するなど、さまざまな取り組みが広がっています。これも、本当にほしい人材の見極めに失敗したくないという、企業の危機感が大きな背景にあると感じています。

ただし、最大の課題は、「イノベーション人材って、どんな人材か」を定義するのは難しい、ということです。ここは各社とも、頭を悩ませているところです。

自分の意外な面が評価される場合も

先日、ある大手コンサルティングファームから、急成長中のITベンチャー企業の採用手法を知りたいと、ご相談を受けました。まったくの異業種であるにもかかわらず、こと採用に関してはライバル関係になりつつあるというのです。内定を出した学生が、その企業を選ぶケースがしばしばある、とのことでした。

こういったことも考えると、今年の就職活動も昨年に続いて、売り手市場が広がっていると言えるでしょう。学歴によって採用の可能性が高まる傾向は否定しません。

それでも、学生の皆さんには、自分自身の意外なところが評価される可能性も大いに広がっていることに、ぜひ気づいてほしいと思います。

たとえば、何かひとつ好きな領域に執着して、誰よりも熱狂的にのめり込んだ経験があることでもよいのです。それがプログラミングの領域でもよいですし、地震の地層について、あるいはキノコの生態についてなど、何か主体的に長い時間をかけて執着して追求してきたものがあれば、それを伝えるのもひとつかもしれません。

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