いよいよ年の瀬、年末年始をゆっくり過ごす予定の学生も多いはずだ。年が明けると期末試験が始まり、あっという間に3月1日の採用広報解禁日を迎えることになる。とはいえ、今のところ1年先輩の就活を見て、「何とかなるはず」と楽観視している学生も多いだろう。
3月以降は、説明会への参加やエントリーシートの提出で、一気に慌ただしくなる。その前に、自分のやりたい仕事や合う業界、会社を見極めておくことをお薦めする。そうしておかないと、3月以降の荒波にうまく対処できず、後々「こんなはずじゃなかった」と、悔やむことになりかねないからだ。
最新の3年後離職率は31.9%
労働環境や将来のキャリアに対する不安を理由に、入社後そう経たないうちに離職する若手社員が後を絶たない。
「3年後離職率」という指標をご存知だろうか。いわゆる入社後の働きやすさを計る目安のひとつと言われ、新卒入社者のうち3年以内に離職した人の割合を示すものだ。厚生労働省の最新の「新規学卒者の離職状況」調査結果によれば、大卒の3年後離職率は31.9%と、実に「3年で3割が辞める」計算なのだ。
では個別の会社に視点を移せば、どういった会社の3年後離職率が低いのだろうか。今回、東洋経済が12月に刊行した『就職四季報2018年版』(総合版、女子版、優良・中堅企業版)から、そうした会社を紹介したい。
対象は、就職四季報・総合版に掲載している企業の中で「3年後離職率」に回答があり、かつ2013年入社者が10人以上の894社とした。そのうちの上位200社を「新入社員の定着率が高い会社ランキング」(=「3年後離職率が低い会社ランキング」)という形式でまとめた。なお、離職率が同率の場合、入社者が多い順に順位付けしている点にご注意いただきたい。
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