『CSR企業総覧 2017年版(雇用・人材活用編)』、『CSR企業総覧 2017年版(ESG編)』が11月21日に発売された。掲載社数は1408社、総ページは前者が1176、後者が1864。合計で3000ページを超える、CSR(企業の社会的責任)情報がびっしり詰まっている刊行物だ。
CSRというと、社会貢献や環境活動のイメージが強いが、各社の賃金・各種諸制度、女性活用・ダイバーシティ、有給休暇や家庭と仕事の両立支援など雇用に関する取り組みや情報開示も重視されている。
東洋経済では、「会社の基盤は従業員を中心とした人」という基本的な考え方に基づき、CSR情報の中核として「雇用・人材活用」情報を積極的に集めてきた。こうしたCSR関連の情報は、外部から会社を評価する専門機関などが使用することが多いが、今後その会社の一員となる可能性がある学生の皆さんこそ、見ていただきたいデータでもある。
CSR情報を就活に活用すべし
近年、就職活動にCSR報告書を活用する動きが広まっているが、『CSR企業総覧 2017年版(雇用・人材活用編)』は、さらに就職に役立つさまざまな情報が満載だ。これから主にこのデータを活用して、昨年に引き続きランキング形式でご紹介していきたい。
今年の1回目は、「大卒30歳平均賃金」ランキングを100位まで作成した。データは会社が回答した金額で、基本的に大卒・総合職の「実在者平均の月例賃金」だが、一部に例外もある(ランキング下の注記を参照)。「注」には各社の特殊要因、さらに「最高」「最低」の金額も開示がある場合は掲載した。
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