ちなみに30万円以上は280社で全体の44.7%、25万円以上は549社で87.7%。事業内容や企業規模、所在地の物価水準なども考慮する必要はあるものの、「25万円」は会社としても、まず目標にしてほしい金額と言えそうだ。
なお、「最高」金額が極端に高い会社は、営業などの出来高部分が比較的多い給与体系と考えられる。「最低」金額が極端に低い会社は、休職中社員などが該当するケースが多い。「差が小さい平等な会社」がいいのか、「成果が上がればドカンともらえる会社」がいいのかは、個人それぞれの判断。じっくり考えよう。
上位100社はすべて「30万円以上」
今回のランキング上位100社は、30歳時点で30万円以上もらえる会社ばかり。普通に生活するのであれば、金銭的に厳しいことはないはず。社会人としての経済基盤は安定し、仕事に集中できる環境と考えてよい。さらに、これらの会社の事業内容や働きやすさなどの情報を見ることで、より深い企業研究ができる。
ランキングはこれまで知らない会社を幅広く知るためのツールとして最適だ。それまで知らなかった会社を見つけたときこそ、その後にじっくり調べていただきたい。
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これから始まる就職活動。『CSR企業総覧』に掲載されている1408社の詳細情報で有利に就活を進めていただきたい。
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