また、短期であれば、限られた時間の中で複数のものにチャレンジすることが可能です。まったく興味がなかった業界の仕事体験にトライしたことで、その業界が意外と面白いことを発見できるかもしれません。「この会社はこうだ」「この業界はこうだ」と決め付ける「食わず嫌い」はもったいないことです。先入観を捨てるために、短期のものはうまく利用できそうです。
短期のプログラムに参加した学生の中には、「1日でその業界が自分に合っていないことがわかった。もし2週間のインターンシップだったら大変だった」という声もありました。
2週間や1カ月といった長期のものには、そうそう何回も参加できるものではありません。短期のプログラムにいくつか参加するなかで、もっと深く学びたいと思えるものに出会えたら、そのとき初めて長期インターンシップに参加するという手もあります。大事なのは、自分の目的にあったものを選ぶことです。
勇気を出してはじめの一歩を踏み出そう
大学3年生の皆さんで、今後の就活に向けてどう動いたらいいかわからずに足踏みしている人、特に夏のインターンシップが気になりながらも参加を見送った人には、ぜひこの機会に、はじめの一歩を踏み出してもらいたいと思います。
仕事体験でなくてもいい。OB・OG訪問など、やることはいろいろあります。動かないままでいると、就活を始めてから非常に短い期間で自分のキャリアについて決めなければなりません。とにかくまずは動いてみましょう。
参加してほかの学生と接したことで、「自分のキャリアが決めきれていないのは私だけじゃない!」と安心した学生もいます。また、自分のキャリア展望を早々に確立して、アドバイスや刺激を与えてくれる心強い“やり手な3年生”に出会えるかもしれません。
一方、夏のインターンシップに参加こそしたものの、モヤモヤした気持ちを抱えて帰ってきた人も少なくないでしょう。しかし、仕事体験を1回経験しただけで、「ここが自分にピッタリだ」とわかるほど、自分のキャリア選択というものは簡単ではありません。
何か違和感を覚えたなら、そこから振り返りを始めればいい。そのモヤモヤを晴らすためには、どうしたらいいかと考え、別の業界や企業の話も聞きにいってみる。そうした繰り返しから、次第に自分の志向や適性が明確になっていくのだと思います。ぜひ勇気を出してトライしてみてください。
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