これは、私がよく目にする光景なのですが、グループワークが始まると、最初の30分~1時間は、座ったままの学生がほとんどなのに、やがて熱が入ってくると、次第に学生たちは立ち上がるようになり、最後の30分は大半の学生が立ってワークに取り組んでいます。
しかし、そんな中、ごくまれに最後まで座ったままの学生もいるのです。立ち上がってワークしている学生たちの輪に入れないので、自分の意思を伝えることができずに終わってしまいます。
主体的に取り組む意識がないと、せっかく参加したのにもかかわらず、「何もできなかった」「最後まで自分の意見が言えなかった」といった思いを抱えて帰ることになってしまいます。
実りある体験とするには「振り返り」が必須
また、プログラムに参加した後は、必ず「そのプログラムに参加して自分はどう感じたのか」という「振り返り」をしましょう。振り返りをしない限り、どんなに長いプログラムに参加しても、得るものは少ないでしょう。
グループワークでずっと座ったままだった人も、「最後まで自分の意見が言えなくて残念だった」ということに気付けば、それはそれで立派な振り返りです。その事実を自分の課題として、次に生かせばいいわけです。また、「何から始めればいいのかわからない」という状態で参加した人なら、まず最初の糸口として、やるべきことが見えてくることもあるでしょう。
体験プログラムの中には、プログラムの中に振り返りのプロセスが組み込まれているものもありますが、そうでないものもあるので、その場合は、自分自身で振り返る作業が大切です。
インターンシップや仕事体験プログラムには、いろいろな種類があります。どんなものを選んだらいいのでしょうか。例えば、「○○業界をより深く知りたい」と思ったら、そうしたテーマに特化したインターンシップがあるし、「はじめの一歩として試しに」というのであれば、半日や1日のコンパクトなプログラムもあります。
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