日本の明るい未来を作るのは14歳の君たちだ なんだってできる!未来を自分で切り拓こう

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木本:それで今日の出会いが実現したわけですね。ありがとうございます。ゼロから1よりも、異質なモノ同士のミックスで新しいモノが生まれることのほうが多いというのは分かるような気がします。

瀧本:もちろん新しいモノを作ったほうがいいのですが、完全に新しいモノではなくて、すでにあるモノを集めると、実は新しくなるんです。木本さんはダウンタウンさんを尊敬している?

木本:もちろん。ダウンタウンさんの凄いところは、どこだと分析されています?

瀧本:これまでとは「異質」なお笑いを発明されたと思うんです。ダウンタウン前と、ダウンタウン以後でお笑いの世界が変わりましたから。ビートたけしさんも、ビートたけし前の大阪のお笑いと、彼が出てきてからのお笑いは違う。そんな新しい時代を作った人は歴史に残ると思います。

木本:僕もそうでしたが、そういう風になってやると思ってお笑いに飛び込んでくる。でも「そんな存在になれないかも」と思ってからがいちばん大変。

僕も小学校の時にありとあらゆる偉人たちの本を読みました。エジソンに憧れて、発明する人になりたかった。でもそのうち「自分はそういう人にはなれないんだ」と諦めてしまう。そこから改めて夢を見つけるのは難しい。「おれムリ」で横道にそれる人と、「これだ」という夢を見つけられる人間とに分かれていくように思うのですが、一回思春期で諦めてしまう若い子をどうやって励ましたり、アドバイスしたりするんですか。

大村智教授を目覚めさせたのは定時制高校の生徒

瀧本:最初からうまくいっている人など、ほとんどいません。誰もが知るアイザック・ニュートンの万有引力の法則の発見も、大学の研究室で生まれたのではありません。1665年、イギリスでペストが大流行し、彼が学ぶケンブリッジ大学も閉鎖されました。仕方なく地元に戻って1年半、先生も仲間もいない、研究室もない、「たった一人」の状況で「万有引力」や「微積分学」発見したんです。

大村教授も、定時制高校の先生をしているときに、生徒が真面目に勉強しているのを見て、僕もやらねばと一念発起してからのスタートでした。

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