木本:なるほど、ストレートに行くほうが少ないと。
瀧本:寄り道をしたほうが大きく化けるんです。ストレートに行くと今までと同じ方向に行くので新しいことを生み出せない。大化けした人は違う方向に行ってそこから得たものを携えて戻ってきたりする。そこがおもしろいんです。
木本:なるほど。思わぬ出会いや寄り道があって、そこで独自の才能が開花するわけだ。
瀧本:違うモノをぶつけると新しいモノができると、先ほども申しましたが、今までのところにいてもダメなんです。違うところから来た人が面白い。
たとえば、「厚切りジェイソン」という芸人さんは、もともとは普通のビジネスマンですよね。外国人ですし、お笑い業界にいない人だったから面白いんです。
うまくいくには、偶然とか運の要素も大きい
木本:寄り道の重要性は理解しました。でも、わざと横道に外れるのもまた違いますよね。極論を言えば、時の流れに身を任せるしかないんですか。
瀧本:その意味では、人生をかき混ぜたほうがいい。うまくいくには、偶然とか運の要素も大きいです。決まりきったことではなく、人生の2割くらいは変なことをやってみる。その2割から思わぬモノが出てくる。
マネジャーから、「これはいつもの仕事と違うけど、大丈夫?」というものこそ、「はい!」と手を挙げてやります、というのが正解。この対談も木本さんの仕事の中では異色だと思うんですが、きっと5年後、10年後には、やってよかったと思う日が来るはずです。
木本:なるほど、「これオレ自信ないからやめておこう」と思わないほうがいい。勉強になりました。新しいことには積極的にチャレンジしていくことが大切ですね。
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