自分でミライを作ることの重要さを伝えたい
木本:『ミライの授業』で伝えたいことはなんでしょう? そもそもミライがカタカナなのはどうして。
瀧本:トヨタ自動車が開発した超未来的な水素自動車「ミライ」のことも考えました。でも、一番の理由は単純に書店で目立つようにしたいな、ということです(笑)。
木本:本はたくさんあるので埋もれないようにしないとダメですよね。この本は14歳が読者対象になっていますが、14歳にした理由はどこにあるのでしょうか。
瀧本:中学2年生へのメッセージなんです。”中二病”といって自分が何でもできる、「オレ芸人になってビッグになる!」みたいな、万能感を持つ人たちに向けた本です。中二の人に、未来は自分で作ることができるし、世の中は今と連続しているわけではないから、自分で未来を作りましょうというメッセージを込めています。
木本:全国の中学校を回っていらっしゃるとか。
瀧本:今まで5カ所の学校を回りました。田舎の中学、東京の中学、灘中学にも行きました。大学で講義していることを中学生に向けてアレンジしています。実は、この対談について8月5日放送の「AbemaPrime」でも流れる予定ですが、この「AbemaTV」のサイバーエージェント側の責任者である卜部宏樹君(サイバーエージェント取締役)は、京都大学で僕の授業を受けていた教え子。いつの間にか大出世していて、ついに未来のテレビを作ったのか、という感想を持っています。
木本:教え子がミライを作ってしまったと。先生の教えを完全に守っているじゃないですか。卜部さんはどんな学生だったんですか?
瀧本:やっぱりちょっと変わっていましたね。京都大学は変わった学生が多いんですが、より変わった学生が僕の授業を受けにくる。
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