テレビは、しつこく「政権批判」をやるべきだ

ジャーナリズムは波風を立てるべし

非常に悪しき流れになっていて、無難な番組作りが増えている
わたくし、TKO木本武宏が、複雑な現代の世の中について学ぶ対談。第5タームは田原総一朗さんにお話をうかがっています。最終回は、田原さん自身がずっと戦ってきたフィールドであるジャーナリズムの世界について。御年82歳の田原さんからのメッセージが胸にしみました。

ジャーナリズムはどこに行くのか

この連載の過去記事はこちら

木本:最近のジャーナリズムはどうなんでしょう? まずテレビに関してはいかがですか。

田原:非常に悪しき流れになっていて、無難な番組作りが増えていますね。

僕はジャーナリズムとは波風を立てることだと思っていて、いまはその逆。特に最近はコンプライアンスのことばかり気にしている。本来は「遵法精神」の意味で「法律からはずれない」という言葉だけれど、テレビ界においては、つまりそれはクレームのない番組を作れという意味にすり替わってしまっている。昔はクレーム電話がきても、プロデューサーやディレクターが「すみません、もう二度とこういうことは致しません」と謝ればそれですんだ。でもいまはクレームはネットで広がってしまい、スポンサーにまでその声が届いてしまう。だから「クレームのない番組を作りましょう」となって、結果として無難な番組だらけになる。

木本:テレビ番組はスポンサーありきですからね。さらにはニュース番組でも数字の取らないといけない風潮になっていますよね。

次ページ「生存視聴率」とは?
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 親という「業」
  • コロナ後を生き抜く
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
正規と非正規「格差訴訟」<br>判断が分かれた最高裁判決

非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

東洋経済education×ICT