自分のした仕事を「最低だ。何の値打ちもなく、稚拙で、もうやめたほうがいい」とけなされたとしたら? 誰に言われたのかにもよるだろう。たとえ上司でも、尊敬できない、実績もない人に言われたのなら、「おまえなんかに言われたって」と無視できるかもしれない。しかし、尊敬していて、これまで世話にもなっていて、実力も実績もある上司から言われたとしたら、心が砕けてしまわないだろうか。若き日のチャイコフスキーに起きたのは、まさにそういうことだった。
当時はなかなか理解されなかった
チャイコフスキーはロシアの作曲家で、三大バレエ『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』や、ピアノ協奏曲第1番、バイオリン協奏曲、交響曲第6番『悲愴』など、たくさんの名曲を残している。名前は誰でも知っているだろうし、コマーシャルやいろんな番組でよく使われているので、その曲を耳にしたことのない人はいないだろう。



















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