コンサルタントは総じて結婚向き
こういう誠実コンサルタントタイプに付きもののダウンサイドリスクは、“感情の移り変わり豊かな女心”をわかっておらず、論理、論理で“初期の賢さにあこがれを感じる数カ月”が過ぎれば“女心をわかってない退屈な人”に大幅ダウングレードされるおそれがあるということである。
しかし恋愛相手としては物足りない彼も、結婚相手としては別である。生来の誠実さと勤労意欲の高さほど、結婚相手に求めるべき資質はない。持ち前の高い仕事能力および “他人とコミュニケーションを十分に図って信頼を獲得し、周囲を巻き込む”コンサル的資質のおかげで、総じてコンサルに向いている人々は、結婚には向いている人が多いように思う。
したがってコンサルファームに入った若手社員の方々に助言するならば、(女性バンカーへの助言と同じで恐縮だが)社内では高めの給料やコンサル的な物事の考え方・進め方に加え、さまざまな選別プロセスを経て生き残った“優秀な結婚相手”という特別ボーナスも手にできるかもしれないので、ガラス部屋から目を光らせるシニアマネジメントの目を巧みに避けつつ、ぜひ積極的に社内恋愛に精を出していただきたい。
ただし、(実在するケースだが)同じ社内で入社後いきなり立て続けに3人くらいと付き合って社内人間関係を破壊すると、社内レピュテーションに重大な影響を及ぼし、シニアからもまともなプロジェクトに入れてもらえなくなるので、この点注意して欲しい。
さて、外資系の戦略系コンサルタントといってもいろいろな人がいて、何十年もコンサルを志向する人もいれば、投資銀行や公開株の資産運用会社に移る人もいれば、プライベートエクイティ業界に転身する人もおり、その後のキャリアは多様性に富んでいる。よって彼らの未来設計や志向もさまざまなため、やはり彼らの恋愛・結婚能力を“コンサル”ということで一般化することは難しい。
そこで次回コラムでは、公開株(ヘッジファンドを含む)に転身した人、およびコンサルや投資銀行出身者があこがれるプライベートエクイティ業界に転身した人々の“職業別結婚観”を概観し、その特徴とインプリケーションについて親愛なる読者の皆様と、(重ねて言うが)余興がてら教訓を共有させていただきたいと思う。
※ 「職業別・外資金融マンの恋愛メカニズム」に続く
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