この「結婚する十分な経済力はついたが、さまざまな突然の別れを経験し、真実の愛などは月9とハリウッド映画の2時間にしか存在しない」などと達観する前のタイミングで思い切って結婚しないと、あなたの結婚へのハードルはさらにぐいっと上がる。
そして時が経つにつれ、やれ賢くて子育てをきっちりやってくれそうな人、やれ親にも丁寧に接してくれる人、やれ教育水準が高くて実家も金持ちな人などなど、自分を顧みずに要求水準ばかり高騰するのである。やがて今まで付き合った彼女は総合的に上回っていてほしく、外見はできれば北川景子クラスなどと、もはや白昼夢の世界に突入する。結果的にあなたは一般的な女性が結婚に求める要素を全て満たしているにもかかわらず、皮肉にも選択肢が多いがうえに一生婚期を逃すのである。
ちなみにこういう男性は驚くほど本質的には母性を求めており、無償の母性愛をあなたが示すかないし巧みに演じることができれば、遊び人で人気者の彼から驚くほど高い忠誠心を獲得することができるだろう(ただし全然タイプでない人から母性をふりまかれても迷惑なだけなので、くれぐれも一般化しないようご注意願いたいが)
結婚も投資のディールも戦略性とタイミングが重要で、ビッド案件(競争案件)になる前に自分の人生と戦略的整合性の高い案件にアンテナを張っていなければ、オークション(他の男性との競争)で高づかみされるか、いくつになってもしぶとくディールソーシング(潜在的結婚相手の開拓)に精を出す“お寒い結婚戦線の老兵”に成り下がってしまう。
コンサルティングファームの社内恋愛事情
さて、本題に戻るが、いわゆるエリートの皆さんの恋愛・結婚スタイルは、興味深いことに、業界ごとの“職業病”的な影響が少なからずある。よって彼らとのお付き合いに関心をお持ちの女性読者の皆さんはぜひ以下を参考にしていただきたい。
まずコンサルティングファームの人々(これまた社内で結婚することが頻繁にある)だが、彼ら・彼女らは社内恋愛に熱心である。プロジェクトで密な時間を長時間過ごすため、お互いのことがよくわかり、仕事能力、人間的魅力を含め深い"デューデリジェンス"ができる。かつ思考方式も問題点を発見し、その真相にある本質的な問題点を特定し、解決策を複数検討して最も効果的なものを選択する、というコンサル的思考パターンが染みついているため、お互い話が通じやすい。
加えてコンサルというと文系なイメージだが、実際は東大の理系の院卒という人が多いため、どちらかといえば派手に遊んできたタイプではなく、誠実にコツコツと仕事に打ち込む人も多い。そしてあなたの彼氏は、花の金曜日も夜な夜な西麻布に繰り出すでもなく、東急ハンズで買ってきた寝袋を開陳して2時間デスクで仮眠した後、コンビニのおにぎりを食べながら、明け方までオフィスで過ごすのである。
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