SNS利用に必要な変革をキットカットに学ぶ
またSNSのメディアとしての側面には、ブランドに注目した議論が関連しそうだ。ブランドは、通常は顧客とのコミュニケーションを支えるメディアだと考えられている。
今ではよく知られた話だが、少し前にネスレのキットカットが受験生を中心にはやった。受験生がキットカットを「きっと勝つ」と読み、験担ぎで売れているというわけだ。その話を聞いたネスレは直ちに対応し、受験生のためにさまざまなプロモーション企画を打ち出していった。
よくできたブランドビルディングだったといえるが、ここで考えるべきポイントは、実際のマーケティング活動の一歩手前にある。どうして、ネスレは、この験担ぎに積極的になれたのだろうか。同じ状況に置かれたとき、それをチャンスと考える企業は少ないだろう。要するに駄洒落である。くだらないと思う人も多いのではないだろうか。ましてや、駄洒落がブランドビルディングの決定打になると思い至る人など、ほとんどいないと思う。
ネスレ社内にはそう考えられる天才的な人物がいた……と言ってしまってもいいが、それでは事例としての示唆がない。ここではブランドに注目しよう。ネスレがこの駄洒落をチャンスとして取り込めたのは、ブランドの意味について社内の検討がなされていたからだった。
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