北欧に学ぶ「冬を心穏やかに」過ごす5つのヒント。寒さと暗闇に閉ざされるフィンランドの冬、人々はどんな過ごし方をしているのか?

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週末北欧部chika漫画
薄暗い天気が続くフィンランドの冬、人々はどんな気持ちで過ごしているのでしょうか?(画像:©️週末北欧部 chika)
コミックエッセー「北欧こじらせ日記」シリーズなどが人気の漫画家「週末北欧部 chika(チカ)」さん。会社員をしながら憧れの国・フィンランドで暮らす夢を温め続け、33歳でついに移住。当初は寿司職人として、そして現在は個人事業主としてフィンランドで働くchikaさんに今、改めて感じている「北欧の心地よさ」について漫画とエッセーで綴ってもらいます。

冬の深まりが心に影響を及ぼす

フィンランドに冬がやってきた。

日照時間の短いフィンランドの冬は、首都ヘルシンキでもお昼過ぎには日が沈む。はじめての冬は、昼から輝くイルミネーションに「さすがクリスマスの国だ!」と心が浮き立ったけれど、冬が深まるにつれて、この季節が人の心に及ぼす影響を実感することになる。

イルミネーション
(画像:©️週末北欧部 chika)

移住1年目。レストランで働いていた私はシフト勤務で、冬の朝シフトの出勤時間は朝7時。アパートを出る時には空は暗く、唯一の日照時間もキッチンの厨房の中で過ごすので、気づけば一度も太陽を見ないまま1日が終わる日々が続いた。

そのため冬が深まると、不眠や気分の落ち込みで休職する同僚も少なくなかった。

移住2年目。レストランの倒産をきっかけに個人事業主として家で働くようになった。外に出る機会が減ると、窓から見える空の明るさだけが1日を測る指標に感じられた。昼過ぎに訪れる暗闇が「もう1日が終わってしまった」という焦りと錯覚に変わり、長い夜と静けさが孤独と向き合う時間になった。

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