北欧に学ぶ「冬を心穏やかに」過ごす5つのヒント。寒さと暗闇に閉ざされるフィンランドの冬、人々はどんな過ごし方をしているのか?
だからこそ今まで以上に、「フィンランドの人たちが冬をどう過ごしているのか」が気になるようになった。明るい夏の楽しみ方は多くが野外アクティビティなので目に見えるけれど、冬の家の中の過ごし方は他の人からは見えにくい。
ウインタースポーツをしない私にとって、可視化されていない「冬の日常の過ごし方」は自分で率先して学ばなければ身につかないことだった。
フィンランドの人たちが冬を健やかに過ごす工夫
そこで、周りの友達に工夫を聞いて回ることにした。見えてきたのは、この季節を辛いものと捉えずに楽しみを自ら作り、「自分自身を馴染ませていく」5つの工夫だった。
1つ目は、冬の趣味を持つこと。
「冬の趣味」を持つことは、その季節を楽しみに待つ最大の理由になる。インドアな友達も編み物・音楽作り・お絵かき・VRゲームなどの冬の楽しみを持っていた。
私はてっきり「冬にしかできない楽しみ=ウインタースポーツ」だと思っていたけれど、何も“冬にしかできないこと”である必要はない。自分が「これは冬の長くて静かな夜にぴったりだ」と思うものであれば、それが冬の趣味になる。
そう知ってからは、私にとって「ぬいぐるみ作り」が冬の趣味になった。夏には意識的に「作りすぎない」ようにすることで、冬の楽しみとして大切にしたいと思っている。
2つ目は、家の中の色を変えること。
「(冬は)外の色彩がなくなる分、家の中はカラフルにしたいでしょ」
そう言ってクッションカバーを赤い花柄に変える友達を見ながら、「私が最後にクッションカバーを変えたのはいつだっただろう……」と考えた。
たしかにカバーひとつで気持ちが変わるし、家の中の小物なら少し大胆な柄選びにも挑戦できる。外の色は変えられないけれど、自分の部屋の色彩はいつでも変えられることを教えてもらった。



















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