怒り、焦り、嫉妬、不安、後悔……マイナス感情というのは、自然と湧いてくるものであり、それを止めることはできない。けれどもその感情をいつまでも「引きずる」のはよくない――。
新著『仕事も人間関係もうまくいく引きずらない力』では、禅僧であり、世界的な庭園デザイナーであり、ベストセラー作家でもある枡野俊明さんが、禅には、「引きずらない力」を磨き、日々を明るく、たくましく生きるためのヒントがたくさんある、と説きます。
本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。
何か大変な問題が起きたときは
楽観的にゆく――「まぁ、どうにかなるさ」と考える
何か大変な問題が起きたとき、悩んだり、心配したり、いくらジタバタしてもムダです。なんとかならないものはなりません。
しかし自分に起きる問題は、たいていの場合、なんとかなります。
矛盾するようですが、なんとかなるか、ならないかは、気の持ちようで決まる、ということです。では具体的に、どのように気持ちを持っていけばいいのか。
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