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「ありがたさ」を知ると世界が変わる
ありがたい。それは幸せの言葉です。
人生において何度「ありがたい」と言って感謝できるか。その回数が人生の質を決めるといっても過言ではありません。
有り難いとは、有ることが難しいということ。私たちの生が、まさにそうでしょう。
考えてみれば、この世に生まれてきたこと自体がひとつの奇跡です。ご先祖様が1人でも欠けていれば、私たちは生を受けることができなかったのですから。さらには、今に至るまで災難を逃れて生きのび、仏教の教えに出会ってもいる。
それがどれだけ、有り難いことか。お釈迦様は、この奇跡を次のように例えています。
「100年に一度だけ海面に浮かんで息をする盲目の亀がいる。その盲亀が海面に顔を出すとき、ちょうど大海原を漂ってきた穴の空いた流木と出会い、その穴に頭を入れることと同じぐらいむずかしいことなのだ」
このありがたさに気がついたとき、世界の見え方が変わります。
私たちは決して1人で生きてきたのではない。私たちは多くの人々とのご縁や、自然からの恵みのなかによって「生かされている」のだと知るのです。
たとえ、人間関係によって傷ついた時も、何もかも思うようにいかない時も、今こうして生きていること以上の奇跡はない。
それがわかると、自分を取り巻くあらゆる出来事に感謝できる心が育ちます。「足りない」ものがなくなり、心が満たされていきます。
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