
脱いだ靴をそろえることは、「自分の生き方を見つめ直す」ということでもあるのです(写真:mits/PIXTA)
あれもこれもと心配ごとが多すぎて、身動きがとれなくなっているのが現代人。どうしたら、不安に囚われることなく、「今、この瞬間」を全力で生きることができるのでしょう。
新著『考えすぎないコツ』では、禅僧であり世界的な庭園デザイナーでもある枡野俊明さんが、「頭をからっぽにして、心を無の状態にする」ためのヒントを解きます。
本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。
新著『考えすぎないコツ』では、禅僧であり世界的な庭園デザイナーでもある枡野俊明さんが、「頭をからっぽにして、心を無の状態にする」ためのヒントを解きます。
本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。
心の乱れは玄関でわかる
人間は元来、弱いもの。「好きに生きていい」と言われたら、際限なくだらしなくなるのも、不思議ではありません。そんな考えのもと、禅では自分に「箍(たが)」をはめることを大切にします。
具体的には、生活の一つひとつを「心を込めて丁寧に」することが、それにあたります。
例えば、脱いだ靴はきちんとそろえること。
禅寺の玄関に「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」の張り紙や木札が立てられていることがあります。
これは文字通り「履物をそろえなさい」の注意書きとして捉えてもいいのですが、本来の意味は別のところにあります。
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