「時時勤払拭(じじにつとめてふっしきせよ)」という禅語があります。「よく生きよう」という意志があるならば、いつまでも罪悪感にとらわれていてはいけない。心が汚れるたびに心を磨き、歩き続けることが肝心。そんな意味の言葉です。
心が汚れるのは避けがたくても、汚れを「ためこまない」でいることはできるはず。これは、掃除の習慣と同じです。一拭きできれいになるような部屋の汚れを1年間ためこむから、年の瀬の大掃除が面倒なものになるのです。毎日こまめに掃除をしていれば、そんな苦労とは無縁でいられます。
後悔より「今どう生きるべきか」
もちろん、この社会で生きていく限り、過去の過ちを振り返ることは大切だと思います。
しかし、それは「いつまでも自責の念のなかにとどまるべきだ、過去を引きずるべきだ」という話ではないでしょう。人の記憶というものは、繰り返し思い出すほどに、より強く定着してしまう性質をもっています。
心の汚れもまた、こねくりまわしているうちにますますしつこく心にこびりつくかもしれません。
そうなる前に、心を清めることです。そうして、頭を「後悔」から、「今、どう生きるべきか」に意識を切り替えましょう。
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