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トランプの「G9構想」に私が激しく同意する理由/現在のG7とG20はうまく機能していない

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カナダ・アルバータ州バンフで開催されたG7首脳会議
カナダ・アルバータ州バンフで開催されたG7首脳会議(写真:Gavin John/Bloomberg)
チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています。

ドナルド・トランプ米大統領がやろうとしていることにケチをつけるのはあまりにも簡単だ。矛盾だらけの経済政策はその最たるもので、米国を「再び偉大」にするより貧しくする可能性のほうが高い。それでも、G7(主要7カ国)にロシアと中国を含めるべきだとする彼の提案には、思わず首を縦に振っている自分がいた。

フランス、ドイツ、イタリアが通貨の共有、金融政策の中央管理、財政ルールの共通化にコミットして単一通貨ユーロを誕生させた段階で、G7にこれらの国々が独立して参加し続ける合理性は大きく減じていた。マクロ経済だけでなく、外交、安全保障、国際保健、気候変動といった領域に目を転じると、その合理性はもっと薄れる。

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