
(写真:72westy / PIXTA)
ドナルド・トランプ米大統領の相互関税によって、世界経済は不確実性の渦に放り込まれた。企業業績、マーケット、通商・外交はどう動くのか。本特集では総力取材で今後の展開を予測した。
第1次トランプ政権のとき、多くの閣僚やスタッフはトランプ大統領へ忠誠を示さず、その多くが途中で解任された。しかし第2次政権では一部を除き、ブレーンは大統領の顔色をうかがう日和見タイプばかりだ。側近4人を中心に彼らの考え方に迫った。
忠誠を尽くす筆頭株
■スティーブン・ミラー/大統領副首席補佐官
トランプ大統領に徹底して忠誠を尽くす筆頭株がミラー(1985年生まれ)である。
ユダヤ系米国人の家庭に生まれ、デューク大学で政治学を専攻。早い時期から保守的な政治思想に傾倒した。大学卒業後、ワシントンへ出て連邦上院議員のスタッフを務めた。この頃から極右論者で、後にトランプ大統領の首席戦略官になるスティーブン・バノンらと交流を深めた。2016年の大統領選挙でトランプ陣営に加わった。
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