「おかしな男がヨットで立ち往生」 海に出ては溺れるアインシュタイン…地元住民に救助され続けた《天才物理学者》の"しくじり秘話"
アインシュタインの特技は「溺れること」
アインシュタインはセーリングが大好きだった。10代のころはスイスで、60代はニューヨーク州でヨットを操縦した。友人から贈られ、アインシュタインらしく「小さなでぶっちょヨット」とおどけて呼んだ最愛のクルーザーは何年か前にナチスに押収されたから、1939年当時は暇を見つけてはイディッシュ語でざっくり「小さなガラクタ」を意味する「ティネフ号」に乗っていた。のんびりヨットに乗っていると世間を忘れられると、アインシュタインは言った。
ただ、ひとつ問題があった。アインシュタインはヨットの操縦が下手だった。
「ヨットが転覆して海に投げ出されたアインシュタインを助け、ヨットを岸まで曳航したという人は、ここらに30人はいました」と、1939年には12歳だったロバート・ロスマンは述懐した。
「私たちは子どものころからヨットの操縦に慣れていますが、アインシュタインは慣れていませんでした」と、やはり地元育ちのルイーズ・トンプソンは言った。「転覆して海に落ちたアインシュタインを……近所の男の子たちが泳いで助けに行くのを見ましたよ」


















