松下幸之助、稲盛和夫、藤田田、孫正義… 名経営者たちの金言に学ぶ「増長する若手社員」を上手に遇する社内処世術

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令和の時代に響く松下幸之助の金言
高学歴で仕事ができる人の能力を高く評価し、将来の幹部候補として期待している企業は多い。ところが、「転職・離職を考えたことがある」と回答した入社1~3年目の社員は7割を超えている(マイナビ「若手社員のキャリア意識調査」)。彼らを辞めさせまいとする経営陣からの圧力が上司の指導力を弱め、若手社員に攻撃的な言動を許容する結果につながった。
今どき、少しでも厳しい言い方をしたと思われれば、ハラスメント相談窓口に駆け込み、内部告発されるおそれもある。その結果、降格、さらには失職につながりかねない。そのような上司の弱みを「賢い部下」は察知している。結果として彼らの「増長」を加速してしまう。
そこに上司に対する嫌悪感が重なれば、年功序列が崩壊したのをいいことに上司の足を引っ張り始め、「下剋上」を狙おうとする。そのため、上司の反対勢力(派閥)に加担し、周囲から包囲するように攻めてくる。
ここで活躍するのが、嫌悪する人の噂を流す「忍びの者」である。意外にも「忍びの者」は、中間管理職と同じフロアにいるかもしれない。しかし、このような「内応工作」による混乱を阻止するため、企業は各所に優秀な「目付」を配置している。このような監視機能がない企業は内紛が生じやすい。とはいえ、そうしなくてはならない企業は、健康的とはいえない。
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