勉強した方が長生きする!?最新研究で明かされた「なんで勉強するの?」の目からウロコすぎる答え
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
これはおそらく、日本中の家庭、学校、学習塾で、数えきれないほど繰り返されてきた質問です。そして多くの親や先生が、そのたびに言葉に詰まり、明快な答えを出せずにきました。出世のため? いい大学に行くため? 将来困らないため? もちろんそれも正解ですが、子どもたちを納得させるには弱い答えです。
ですがこの問いに、ひとつの「意外な答え」が、最新の研究によって提示されました。それは、「勉強をすればするほど、長生きできる」というものです。
世界中で証明された「教育年数と寿命の関係」
2018年に、人口学の世界的権威であるウォルフガング・ルッツ(Wolfgang Lutz)と、エンダレ・ケベデ(Endale Kebede)が共同で発表した論文があります。タイトルは『Education and Health: Redrawing the Preston Curve(教育と健康:プレストン曲線の描き直し)』です。
この研究では、1970年から2010年までの40年間にわたって、世界174カ国のデータを収集・分析しました。彼らが注目したのは、国民の「教育年数」と「平均寿命」の関係です。
実は1975年、経済発展と寿命の関係を描いた「プレストン曲線」という有名なモデルがありました。簡単に言えば「所得が上がると寿命も延びる」という関係です。ルッツたちはこの曲線を再検討し、「所得」だけでなく「教育年数」もプロットしてみたのです。
すると驚くべきことに、「教育年数」と「平均寿命」の関係のほうが、ずっと強く、そして直線的だったのです。



















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