「何か困っていることがあったら、お母さん(お父さん)に話してくれる?」
これらはいきなり聞くのではなく、雑談をしながら、話をしたくなるような流れを作り、その中で交えていきます。
すると大抵は、子どもが「宿題はやりたくない」「勉強は難しくてつまらない」「誰にも褒められない」など愚痴の形で現状について話をしてきます。親はそれを受けて、いきなり励ますことはしません。
ここはかなり大切な部分です。
通常は、励ましたり、アドバイスをしたりしますが、それはしません。ただ聞くことに徹します。その際、共感しながら聞くため、うなずく、相槌を打ちながら、「なるほどね」「そうなんだ」と答えるのみです。とにかく子どもに今の気持ちを徹底的に吐き出させ、それを徹底的に聞くのです。
すると、子どもは安心感を持ち始め、やがて自分で解決策を出したり、やる気が出てきたりする可能性が高まります。
親が余計なことを言わなければ、この流れになっていきます。その後、もし子どもから解決策を求められたら、アドバイスを提案という形で行いますが、それがなければ、一切アドバイスはしません。ここが最大のポイントです。
やる気を引き出すための3つの工夫
上記のプロセスだけで子どもは自らやるようになることは、これまで1万5000件以上の母親からの相談を受けてきた経験から感じていますが、それでもなかなかやる気が出ない場合は次の3つをされてみてください。
簡単な課題から始めて、できる感覚を積み重ねていきます。難しい問題は小さなステップに分解し、「できた!」という体験を積み重ねます。例えば、漢字の練習なら1日1文字から始める、数学なら確実に解ける問題を解いていくなど。ポイントは絶対に達成できることを積み重ねていくことです。それによって自己効力感が高まり、「ワンチャン、自分はいけるんじゃない?」と子どもは感じ始めます。
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