戦後、【立派な戒名】が庶民に広まった背景には、「死してなおスター」の"まばゆい存在感"があった
「立派な戒名」が庶民に広まった背景を解説します(写真:edonoyama/PIXTA)
昔から「地獄の沙汰も金次第」なんてことを言いますが、寺院の実態に詳しい『宗教問題』編集長の小川寛大氏によれば、実際、葬儀の際につけてもらう戒名にも料金に応じた細かいランク付けがあるそうです。
ではなぜ、かつては社会階級に応じてつけられていた戒名が、現在ではお金で手に入れられるようになったのでしょうか――。その背景について、小川氏の著書『誰が「お寺」を殺すのか』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
細かくランク付けされる「戒名」
現在の日本において、葬儀の際に寺へ払うお布施のなかの少なくない割合は、「お坊さんに戒名を付けてもらうお金」になっている。
なかには「戒名はお金でやり取りするものではない」などといった趣旨から、"戒名料"という言葉の使用を非常に嫌う僧侶もいる。
しかし、現実的に"戒名料"としか言いようのないお金が葬儀の現場でやり取りされているのは事実なので、本稿では以降も「戒名料」の言葉を使っていく。
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