もはや"現場の対応"では立ち行かない…「カスハラ対策」と「クレーマー対策」の本質的な違いとは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「カスハラ対策」と「クレーマー対策」の本質的な違いとは(写真:Graphs/PIXTA)
カスハラ問題の深刻化を受けて、企業としてのカスハラに対する毅然とした方針を対外的に公表することが増えてきましたが、不当なクレームをつけてくる「クレーマー」は以前から存在していました。
ではいったい、近年になって問題化している「カスハラ」と従来の「クレーマー」の違いとはどこにあるのでしょうか。「カスハラドットコム」を運営する弁護士、能勢章氏の著書『「度が過ぎたクレーム」から従業員を守る カスハラ対策の基本と実践』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

「カスハラ」対策と「クレーマー」対策の違い

カスハラとは、カスタマーハラスメントの略称で、ひと言で言えば「顧客による嫌がらせ」という意味です。一般的には「顧客からの著しい迷惑行為」とされます。より正確な定義については後述します。

昨今、カスハラ問題の深刻化を受けて、カスハラに関して、企業が毅然とした方針を対外的に公表することが増えてきました。

次ページJR東日本と高島屋の事例
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事