
学習指導要領というのは、文科省が定める全国の学校のカリキュラムの基礎となる基準だ。

小学校や中学校、高校等で、どんな教科のどんな内容を教えるのかなどを記述しており、教科書や入試にも大きな影響力がある。おおむね10年に1度改訂されるが、現在、国の審議会(中教審)での検討が本格化している。9月25日にはこれまでの検討結果の中間まとめ的な「論点整理」という資料が出た。
文科省の資料に「ない」ことは検討するつもりがない?
そこでは基本的な方向性やさまざまな検討課題を整理している。関心のある方は、資料の現物をご確認いただきたいが、重要なことがたくさん検討されているし、学校に裁量的な時間を生み出そうとするところなど、賛同できることも多い。
だが、ここでは、この論点整理で、論点になっていないことに注目したいと思う。というのも、論点にされていないことは、今後あまり検討するつもりはない、ということだからだ。
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