小学生に書写やそろばんは必要か?10年ごとの改訂迎える学習指導要領「カリキュラムが多すぎて現場が悲鳴」なのに「減らせない」複雑な事情

✎ 1〜 ✎ 49 ✎ 50 ✎ 51 ✎ 52
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
小学校の書写の授業
学習指導要領の改訂に向けた議論が本格化している(写真:ペイレスイメージズ1(モデル) / PIXTA)

学習指導要領というのは、文科省が定める全国の学校のカリキュラムの基礎となる基準だ。

この連載はこちら

小学校や中学校、高校等で、どんな教科のどんな内容を教えるのかなどを記述しており、教科書や入試にも大きな影響力がある。おおむね10年に1度改訂されるが、現在、国の審議会(中教審)での検討が本格化している。9月25日にはこれまでの検討結果の中間まとめ的な「論点整理」という資料が出た。

文科省の資料に「ない」ことは検討するつもりがない?

そこでは基本的な方向性やさまざまな検討課題を整理している。関心のある方は、資料の現物をご確認いただきたいが、重要なことがたくさん検討されているし、学校に裁量的な時間を生み出そうとするところなど、賛同できることも多い。

だが、ここでは、この論点整理で、論点になっていないことに注目したいと思う。というのも、論点にされていないことは、今後あまり検討するつもりはない、ということだからだ。

次ページ課題は「カリキュラム・オーバーロード」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事