 
ホットトピックが舞い込んできた。2025年4月に住友商事がeスポーツチーム「Crazy Raccoon(クレイジー・ラクーン)」を運営するSamurai工房に出資していたことが東洋経済の取材でわかった。
クレイジー・ラクーンに所属するメンバーらのYouTubeチャンネル登録者数とXアカウントのフォロワー数は8月時点で、ともに約1400万に上る。ゲームジャンルの動画配信では国内最大規模のチームで、8月にはゲーム好きで知られる人気アイドルの山田涼介氏の加入でも話題を呼んだ。
eスポーツ選手だった住友商事社員と、Samurai工房との接点から両社の関係が発展。所属メンバーの関連グッズ販売を収入源とするIPビジネスの広がりに着目し、住友商事は少額ながら出資を実現した。具体的な連携の中身はこれから煮詰めるが、海外展開を軸に協業を模索するという。
商社ではメディア事業の古参
「商社によるアニメやIP、コンテンツ関連への参入が活発になっているが、うちは1985年からメディア事業を始めて今日に至っている。IPビジネスが脚光を浴びているから参入しているわけではない」
同社メディア・コマース&コンテンツSBU(ストラテジック・ビジネス・ユニット)長の長澤修一氏は、IPビジネスへの取り組みについてそう強調する。
85年とは、住友商事が講談社などと共同で、映像ソフト制作・販売会社のアスミックを設立した年だ。
当時、通信の自由化を受けて、多くの商社が衛星といった通信・放送インフラ事業に参入した。住友商事はこうした事業への投資にとどまらず、新しいインフラに乗って流通するコンテンツの成長余地にも着目した。
88年にはあの伝説的なアニメ映画『AKIRA』に製作出資。その後、98年にアスミックと角川書店子会社のエースピクチャーズが合併してアスミック・エース エンタテインメント(現アスミック・エース)が誕生すると、同社は映画製作・配給やテレビアニメ枠の運営などで業界に浸透していく。
売却済みの事業の中には、00年前後のシネコン普及期に設立した現ローソン・ユナイテッドシネマもある。

 
       



 
         
        
       
        
       
        
       
         
         
         
         
         
         
         
        













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