まもなく20歳の小泉セツ、生涯をともにするはずの夫が…朝ドラ「ばけばけ」逃亡した夫を追いかける「凄い行動力」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
草履で走る(写真:anpapa / PIXTA)
(写真:anpapa / PIXTA)
NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が新たにスタートした。明治時代の作家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語である。ギリシャに生まれて、アイルランドで幼少時代を過ごしたラフカディオ・ハーンが日本に渡ったのは、40歳のとき。翌年に小泉セツと結婚し、46歳で日本国籍を取得。小泉八雲として第2の人生を送った。「耳なし芳一」などの『怪談』で知られる小泉八雲と、その妻の小泉セツは、どんな生涯を送ったのか。『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。

いい人すぎる銀二郎の実在モデルは?

なんという好青年だろうか。NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」で、寛一郎が演じる山根銀二郎の立ち居振る舞いに、そう感心した視聴者も多いことだろう。銀二郎は、髙石あかりが演じる主人公・松野トキの一番目の夫である。婿入りをする形で、愉快な松野家の一員となった。

トキが望んでいた「怪談好き」の男性とあって、2人は微笑ましい結婚生活を送るが、次第に雲行きが怪しくなっていく。機織り工場が閉鎖して、トキは失職。松野家の借金を返すために、銀二郎は荷運びと内職に加えて、客引きの仕事もすることになった。明らかにハードワークで仕事中に倒れてしまうことも。

それでも、小日向文世演じる勘右衛門は、跡取り修行として銀二郎に木刀を振らせることしか考えていない。それどころか、客引きの仕事をする銀二郎に「わが家の格が下がる」と言い放ち「これ以上、恥をさらすな」となじる始末。いや、あなたの家の借金のせいで、お婿さんはこんなにがんばってるんですが……。

次ページかわいそうな銀二郎
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事