「うちはみんなSサイズ」…まるで"プロのモデル"のような先輩がいる職場で陥った摂食障害。この泥沼から抜け出すには?【事例で紹介】

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ダイエットに悩む女性のイメージ
ルッキズムの価値観が支配的な職場で、心身ともに疲弊してしまった女性のエピソードを紹介します(写真:mapo/PIXTA)
メンタルヘルスの専門家として、行政機関や民間企業で多くの人の相談を聴き、カウンセリングを行う心理学者、舟木彩乃氏によると、相談内容の9割は人間関係に関するものだといいます。厚生労働省の調査でも、働く人が感じる強いストレスの原因の多くは「職場の人間関係」です。上司、部下、同僚──どの職場にも必ず「あなたを憂鬱にする人」が存在します。
その心理的背景を理解し、自分を守るスキルを身につけることこそ、快適に働き続けるための第一歩です。本稿では、舟木氏の新刊『あなたの職場を憂鬱にする人たち』から、具体的な事例を一部抜粋・転載して紹介します。

容姿を話題にすることがハラスメントになる場合もありますが、ルッキズム(容姿を重視し、外見によって差別すること)という価値観に重きが置かれる職場は存在します。

“美”の基準は、会社やコミュニティによって違うとしても、そこで評価され影響力を持っている社員は、“美”の基準に近い人の場合が多いでしょう。そのような職場のコミュニティは、個人の意見よりも集団の価値観に従うことを求める傾向があります。

先輩は「プロのモデル」のような人

今回のケースは、「うちの職場は美しい人だけを受け入れるべきだ」という価値観を持つ先輩と一緒に働くことになり、過度のプレッシャーから心身ともに疲弊していった女性の話です。

美しさを強要する側とされる側の心理的な背景、対応方法などを紹介します。

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