学校の通知表・調査書にある「主体的に学習に取り組む態度」《ノート提出、締切遵守で評価するのは間違い》学習指導要領の改訂でどう見直し?

現在は、各教科の学習状況を「資質・能力の3つの柱」に即した3つの観点から、ABCの3段階で評価し、それを総合して教科ごとに数値で評定を行っている(小学校は3段階、中・高は5段階)(写真:Flatpit / PIXTA)
現在、学習指導要領の改訂に向けた議論が行われている。いくつかの改革が進められつつあるが、注目の改革の1つが、「主体的に学習に取り組む態度」の評価の見直しである。7月4日にその計画が公表されると、メディア各社が取り上げるなど大きな話題となった。
「主体的に学習に取り組む態度」評価の現状
そもそも、「主体的に学習に取り組む態度」とは何なのか。2007年に改正された学校教育法では、学校教育の目標として、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力その他の能力」「主体的に学習に取り組む態度」、いわゆる「学力の3要素」が加えられた。
つまり、「主体的に学習に取り組む態度」は「学力の3要素」の1つとして登場したのである。
2017年・18年に告示された現行の学習指導要領では、学力を資質・能力に広げ、「資質・能力の3つの柱」として、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」を掲げた。
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