芸能人への過剰な批判や炎上騒動が相次ぐ…ネットでなぜか「有名人叩き」が止まらない根本理由

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(写真:mits/PIXTA)
つい他人に厳しい言葉を投げかけてしまうのはなぜでしょうか。芸能人への過剰な批判やネット上での炎上騒動の背景には、私たちの心の奥に潜む「優劣の錯覚」と「嫉妬の発作」という見えにくい心理メカニズムが潜んでいると、心理カウンセラーの大嶋信頼さんは説明します。
その心理作用によって理性に狂いが生じてしまうと、無駄な出費や人間関係のトラブルなど、日常生活にも影響を及ぼしてしまうのです。大嶋さんの書籍『お金に振り回されない生き方』から一部抜粋してお届けします。

芸能人を批判する心理学「優劣の錯覚」

テレビやインターネットで、有名人のスキャンダルが暴かれることがあります。

街頭でインタビューを受けている人が「あの人は間違っている!」とか「あの行動は最低だ!」と批判します。

ネットではスキャンダルを起こした人に対する悪口が書き込まれ、炎上してしまいます。

一方で、こうした批判に対して、「自分のことを差し置いて、テレビに出るほどの有名人や偉い人のことをよく悪く言えるな」という書き込みもたくさん見られます。

一般人が自分より地位も知名度も高い人たちを批判できるのは、〝優劣の錯覚〟が嫉妬の発作に影響しているからです。

優劣の錯覚は、多くの人が持っている「自分は平均よりも優れた存在だ!」という錯覚のことです。

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