芸能人への過剰な批判や炎上騒動が相次ぐ…ネットでなぜか「有名人叩き」が止まらない根本理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに「自分よりも下のくせに、こんな有名な俳優を使ってお金をかけやがって!」と、ますます嫉妬の発作が止まらなくなり、ネットで映画の批判をしなければ気が済まなくなってしまうのです。

もっとわかりやすいのがスポーツです。

サッカーの試合を見て、一般の人は、プレーをしている選手に対して、「下手くそ!」とか「なんでお前が出てるんだよ!」と批判してしまいます。

プロのサッカー選手と自分の身体能力を比べれば、「自分よりすごい!」となるはずなのに、優劣の錯覚があるから、プロの選手がちょっとでもミスをしたら「自分よりも下!」となってしまいます。

「それなのにあんな大きな試合に出やがって!」と発作が起きて、批判が止まらなくなってしまうのです。

以前は、嫉妬の発作がこんなに一般的に起きていることは認識されていませんでした。

学校や会社のいじめのように、陰湿な嫉妬は特殊な人が起こすものだと思われていたのです。

ところが、いまはインターネットによって、嫉妬の発作がとても見えやすくなっています。

ネットの炎上は頻繁に起きています。そこには、嫉妬の発作が大きく関わっているのです。

嫉妬の本当の引き金は〝孤独〟

私は街できれいな服を着ている女性を見かけて、「いいな〜!」と思った瞬間に、「自分はいつもお金もなくてこんなに惨めな服を着ている」と嫉妬の発作を起こして惨めな気持ちになってしまうことがありました。

でも、ここに「私」と「女性」のほかに〝第三者〟はいません。〝嫉妬〟には第三者の存在が必要です。

専門家が聞いたら、「それって嫉妬じゃなくてお金持ちに対する羨望でしょ!」と言われてしまいます。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事