芸能人への過剰な批判や炎上騒動が相次ぐ…ネットでなぜか「有名人叩き」が止まらない根本理由

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嫉妬の発作が起きると、なぜ破壊的な言動で相手を惨めにさせるのか、その目的を考えてみます。

一つは〝神〟や〝運〟がその人を祝福することでお金持ちになっているのだから、相手を陥れて破壊して、その人の分の祝福を奪ってしまおうということです。

嫉妬の発作は本能的なものであり、自分でコントロールできません。

だから、破壊的な言動をするときも、本人はその意図を意識していないのです。

でも、そこには「相手を破壊することで、相手が受けていた恩恵が受けられるのではないか」という本能的な目的があるのだと感じるのです。

パートナーに浮気相手がいることが発覚したとき、パートナーの愛情を自分に向ける努力をするとはなりません。

パートナーに対する憎しみの言動で大変なことになってしまいます。

相手と比較して自分が「惨めで哀れな存在」に

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嫉妬の発作を起こしたときは、破壊することで自分に愛情を向けようとします。

お金で嫉妬の発作を起こしたときも、同様のことが起きていると考えられるのです。

もう一つの可能性は、「あいつの年収が高いから自分だけ取り残される」孤独から逃れるために発作を起こすことです。

相手と比較することで、自分が「惨めで哀れな存在」に思えて孤独を感じてしまう。

この孤独を解消するために相手を攻撃して惨めにさせることで、「自分だけが惨めで孤独じゃない」状況を作ろうとしてしまうのです。

大嶋 信頼 心理カウンセラー 株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役

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おおしま のぶより / Nobuyori Oshima

米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。FAP療法(Free from Anxiety Program不安からの解放プログラム)を開発し、トラウマのみならず幅広い症例のカウンセリングを行っている。アルコール依存症専門病院、東京都精神医学総合研究所等で、依存症に関する対応を学ぶ。人間関係のしがらみから解放され自由に生きるための方法を追究し、多くの症例を治療している。カウンセリング歴31年、臨床経験のべ10万件以上。著書にベストセラー『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(すばる舎)のほか、『無意識さん、催眠を教えて』(光文社)など多数。

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