「話がわかりにくい」「何が言いたい?」と指摘されてしまう人が克服すべき“3つの勘違い”とは? 言語学者がズバリ解説

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“わかってもらう”ための言葉の使い方を解説します(写真:つむぎ/PIXTA)
「どうも説明が伝わらない」「うまく感情を表現できない」など、仕事や生活のなかでもどかしい思いをする場面は多いものです。
言語学者・作家として活躍する川添愛氏は新著『「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方』で、上手に“わかってもらう”ための言葉の使い方を解説します。

「言いたいことがわかってもらえない」日々を経て……

みなさんは、人から「あなたの話はわかりにくい」と言われたら、素直に反省できるでしょうか? 私は長い間、反省できないタイプの人間でした。とくに若い頃は、「私には私の言いたいことがわかっているのに、なぜ相手はわかってくれないのか。100%相手が悪い」と思っていました。

昔は自分の言いたいことがわかってもらえず、イライラすることが多かったように思います。道案内の地図を作れば「何が書いてあるかぜんぜんわからない」と言われましたし、大学のときに書いたレポートは先生から「読んでたら頭が痛くなった」と言われました。冗談で口にしたことが相手を怒らせてしまったこともあります。国際学会の発表でも大失敗をしました。

それから数十年の紆余曲折を経て、今ではフリーで文章を書く仕事をしています。言語学の研究をしていたことと、現在言葉を使った仕事をしているという経歴から、言葉のエキスパートのような扱いを受けることもあります。自分ではとてもそんなふうには思えませんが、昔に比べればだいぶましになったと思います。有り難いことに、私が書いた解説書や一般向けに行った講演については、「わかりやすかった」という声を多くいただいています。

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