話し始めた途端「イライラされる人」共通の話し方 無意識のうちに相手の時間を奪っていませんか

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(写真:takeuchi masato/PIXTA)
もしかして自分って「コミュ障」なの? と不安になるほどコミュニケーションが苦手な人でも、大丈夫。7つのポイントをマスターすれば、みるみる伝わる話し方を身につけることができます。本稿は『「コミュ障」でもしっかり伝わる話し方』より、話し方のプロ中のプロ、桐生稔氏による「しっかり伝わる話し方」を伝授します。

相手の時間を「大切」にできていますか

有名な話をします。あなたの銀行口座に毎日8万6400円が振り込まれるとします。これは貯金ができません。1日経つとなくなってしまいます。ほとんどの人は、その日のうちに全力で使い切ろうとしますよね。

これ、何の話だと思いますか? そう「時間」です。1日は8万6400秒です。「カチ、カチ、カチ」と8万6400回鳴ったら1日が終了します。家なら建て替えることができます。車だって古くなれば新しいものを購入できます。でも、時間はそうはいきません。同じ時は二度と戻ってこないのです。そして、いつ尽きるかもわかりません。まさに、「Time is Life」。時間は命なのです。

さて、あなたの目の前に、あなたの時間を大切にしない人が現れたとしましょう。例えば、
・あなたが全く興味ない話を延々と話し続ける人
・「今朝、お客様から電話がありまして、〇X△……」。いったい何の話? と突っ込みたくなるような話をする人
・「このデザインどう思う?」と聞いたのに、デザインとはまったく関係ない感想を述べてくる人
・会議で中身のない話を演説する人

そのときも、あなたの時間は「カチ、カチ、カチ……」と減っています。
あなたは、あなたの時間を大切に扱わない人とは、人間関係を築きたいと思わないはずです。

そして、それは相手も一緒です。だからこそこれを一番にお伝えします。「相手の時間を大切にする」。これは伝わる話し方を体得する上での前提です。相手の時間を大切にすると言うのは簡単ですが、実際はそう簡単ではありません。なぜなら、その時間が有意義だったか、無駄だったか、決めるのは相手だからです。

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