一発でわかる「頭のいい人」の特徴的な話し方 「だから何?」と言われる人に欠けている視点

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相手がイメージを掴みやすい話し方をする人と、「だから何?」と言われてしまう話し方をする人の違いはどこにあるのか(写真:YUJI/PIXTA)
丁寧に説明したはずなのに、「だから何?」「で?」と言われてしまう……。そうならないために重要なのが、「比較」によって話に「意味づけ」をすることだと、延べ1万人以上を指導してきた社会人教育の専門家、深沢真太郎氏は指摘する。本稿は同氏の著書『「数学的」話し方トレーニング』より、ビジネスにおける会話で比較がなぜ重要なのかについて紹介する。

ビジネスシーンの会話は「比較」が命

頭のいい人の話し方をよく観察していると、実に巧みに比較を用いていることがよくわかります。とりわけビジネスシーンでは、比較の存在しない話などほぼ存在しないと申し上げても差し支えありません。裏を返せば、比較の存在しない会話はビジネスの会話ではなくただの遊びであるということです。

なぜそれほどまでに比較が重要なのか。頭のいい人は具体的にどのように比較を用いて話すのか。具体例も織り交ぜながら楽しく学んでいただこうと思っています。

さっそくですが、あなたは「意味づけ」をして話しているでしょうか。意味づけとは、文字通り意味を付加すること。もしかしたら「メッセージを込める」という表現の方がしっくりくる方も多いかもしれません。具体例を挙げましょう。

「いまうちの会社の年商は1億円です」

あなたが誰かからそう伝えられたとします。さて、いったいどんな印象を持つでしょうか。おそらくあなたは"その次の言葉"を待つスタンスになるはずです。なぜなら、これだけでは「だから何?」「で?」といった感情になるからです。

もちろんこの表現自体に問題があるわけではありません。しかしこの内容には何かが足りないのです。では、次のような内容であったらどうでしょうか。

「いまうちの会社の年商は1億円と好調です」

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