結果だけでなく、努力した過程を「見える化」します。それによって、「自分はここまでできる人間なんだ」と感じ始めます。見える化にはいくつか方法がありますが、筆者が考案した「子ども手帳モデル」を実践してもらうことが一番早いかと思います。特に夏休みに使うと効果的です。記事に書いていますので、気になる場合はご覧ください(詳細→こちらの記事)。
「なぜ勉強するのか」を一緒に考えます。ただし、難しい話はしません。そのような定義的な話ではなく、将来の夢と結びつけたり、身近な場面とリンクさせたり、子どもの興味関心があることで例えたりします。
「この計算ができるようになると、お小遣いの管理が上手になるね」「鉄道でいえば……」など、日常生活との関連性を示すといいでしょう。
長期的な視点で取り組む
やる気の回復は一朝一夕には起こりません。特に、長期間やる気を失っていた子どもの場合、心の回復にはそれなりの時間がかかることがあります。そこで継続性が重要となります。これまでの子どもとの関わり方を一時的に変えても、すぐに結果が出ないからといって元の方法に戻ってしまうと、子どもの信頼を失ってしまいます。したがって、子どもが“しつこく”やる気にならない状態が続くのであれば、親も“しつこく”上記のことをやり続けるのです。これが継続のコツです。
子どもは理解され、支えられることで初めて前向きになれます。表面的な行動を無理に変えるのではなく、まずは心の状態を変える関わり方をされてみてください。すぐに変わるケースもあれば、多少時間はかかるケースもあります。しかし、子どもの心に寄り添った関わり方は、必ず子どもの内面に変化をもたらします。そして、その変化は一時的なものではなく、持続可能なやる気として、子どもの心の中に根付いていきます。

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