「やる気がないならやめなさい」は逆効果、“勉強や習い事”サボる子に効果的な声掛けとは?“やる気を引き出す”簡単な工夫も紹介

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2. 自己肯定感を育てる関わり

結果だけでなく、努力した過程を「見える化」します。それによって、「自分はここまでできる人間なんだ」と感じ始めます。見える化にはいくつか方法がありますが、筆者が考案した「子ども手帳モデル」を実践してもらうことが一番早いかと思います。特に夏休みに使うと効果的です。記事に書いていますので、気になる場合はご覧ください(詳細→こちらの記事)。

3. 目的や意味を一緒に見つける

「なぜ勉強するのか」を一緒に考えます。ただし、難しい話はしません。そのような定義的な話ではなく、将来の夢と結びつけたり、身近な場面とリンクさせたり、子どもの興味関心があることで例えたりします。
「この計算ができるようになると、お小遣いの管理が上手になるね」「鉄道でいえば……」など、日常生活との関連性を示すといいでしょう。

長期的な視点で取り組む

やる気の回復は一朝一夕には起こりません。特に、長期間やる気を失っていた子どもの場合、心の回復にはそれなりの時間がかかることがあります。そこで継続性が重要となります。これまでの子どもとの関わり方を一時的に変えても、すぐに結果が出ないからといって元の方法に戻ってしまうと、子どもの信頼を失ってしまいます。したがって、子どもが“しつこく”やる気にならない状態が続くのであれば、親も“しつこく”上記のことをやり続けるのです。これが継続のコツです。

子どもは理解され、支えられることで初めて前向きになれます。表面的な行動を無理に変えるのではなく、まずは心の状態を変える関わり方をされてみてください。すぐに変わるケースもあれば、多少時間はかかるケースもあります。しかし、子どもの心に寄り添った関わり方は、必ず子どもの内面に変化をもたらします。そして、その変化は一時的なものではなく、持続可能なやる気として、子どもの心の中に根付いていきます。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

講演、執筆相談はこちらから。

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