子どもは本来「非認知能力」を持っている
認知能力とは学力など指標があって測定できる能力のこと。非認知能力は協調性、やり抜く力やコミュニケーションなど、数字で測ることが難しい能力のことです。最近、よく耳にする人もいるのではないでしょうか。
具体的には、非認知能力についてOECD(経済協力開発機構)では「目標の達成(忍耐力・自己抑制・目標への情熱)」「情動の制御(自尊心・楽観性・自信)」「他者との協働(社交性、敬意、思いやり)」などとしています。また、非認知能力は幸福度の高さとつながるともしており、子どもの幸せを願う親たちにとって大変気になるキーワードではないでしょうか。
非認知能力というとき、幼児期にその力を育てる重要性が語られることが多く、筆者もこの力は何歳になっても大切な力だと思います。しかし、「子どもの非認知能力をどうやって高めるか?」と言われると、それにはどこか違和感を持ちます。
というのは、筆者は“すでに子どもたちには十分な非認知能力がある”と考えているからです。子どもは本来非認知能力を持っているのに、それがない、もしくは足りないとして、高める教育をしなければならないというのは、どこか大人の驕りのように感じなくもありません。
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