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勉強ができない子どもは自己肯定感が低い?
自己肯定感という言葉を近年、本当によく聞くようになりました。
筆者は1989年に20歳で起業し学習塾を始めましたが、そのとき、勉強ができない子どもたちにある共通点を感じていました。
それがまさに今で言う「自己肯定感が低い」ということです。
子どもたちは単に自信がないというよりも、現在の自分自身を肯定的できないという状況に見えました。
あるとき、ある子どもがつぶやいた言葉にハッとしました。
それは「どうせ自分なんて……」という言葉です。
観察してみると、自己肯定感が低い子は共通して、この類の言葉を使っていたのです。その後、子どもたちの自己肯定感は勉強で潰されているのではないかという仮説が筆者の中に出てきました。それならば成績さえ上げてしまえば自己肯定感は変わるはずという認識も同時に持ったのです。
そして事実、成績が上がった子どもたちから発せられる言葉の種類が変わり始めました。自己を否定する言葉から肯定する言葉に。
中には成績が上がっているにもかかわらず、子どもの自己肯定感がなかなか上がらないケースも一部見られましたが、その原因は保護者面談でわかりました。
塾で子どもたちの自己肯定感を上げても、家庭で自己肯定感を下げるような言葉をかけられていたのです。
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