子どもの自己肯定感を下げる大人の「5つの失敗」 「指示、命令、脅迫、説得」で子どもを動かす親へ

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「指示、命令、脅迫、説得」で子どもを動かそうとしていませんか?(写真:Ushico / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

前回の記事を拝読しました。子どもの自己肯定感を下げてしまう言葉を、日々いくつも使ってしまっています。
子どものためにと思いながら、なぜ親は子どもの自己肯定感を下げてしまうのでしょうか?
(仮名:川田さん)

日本の子どもの自己肯定感の低さは突出している

近年、自己肯定感という言葉を頻繁に目にするようになりました。国際比較の調査でも日本の子どもの自己肯定感の低さは突出しています。

自己肯定感とは、自分の現状を肯定できる気持ちのことですが、なぜ日本の子どもたちの自己肯定感は低いのか、その原因は明らかにはなっていません。

「謙遜文化」など文化的背景もあるかもしれませんが、それを割り引いたとしても低さが目立ちます。20歳から学習塾を経営し、34年間子どもたちを見てきた筆者から見ても、大変印象的です。

ひとつ感じること、それは自己肯定感が低い子の親には、ある共通点があるということです。つまり、親の子どもへの対応によって、子どもの自己肯定感が低くなっている可能性が高いのではないかということです。

親はなぜ、可愛いわが子の自己肯定感を下げてしまうのか。意図的に下げているとは到底思えません。無意識にしてしまっているのだと思います。無意識であれば、罪悪感が生まれることもなく、対応も改善されません。そしてその状態が継続され、子どもの自己肯定感が下がっても、それは子どもの側に何か問題があるのではないかと考えてしまうこともあります。

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