「新人退職ラッシュ」の5月。1人辞めると「売上5000万円」が水の泡? 新入社員が「だまされた」と誤解しないための経営心理学
「入社後に休日出勤をするよう言われた。入社前はそんな説明はなかった」
「入社前は、残業はないと言ってたのに、毎日のように残業させられている」
「入社後に説明を受けた給与額が入社前の説明と違った」
「希望の仕事をさせてもらえると言っていたのに、入社後に配属された部署は希望とまったく違う部署だった」
「だまされた」と感じて会社が信用できなくなる
こういった齟齬があると新人は会社が信用できなくなり、その不信感から離職に至ります。
会社側は決してだますつもりはなく、入社前の説明担当者と入社後の現場担当者の認識の不一致が生じているだけであったとしても、新人側は「話が違う。だまされた」と感じて会社が信用できなくなるのです。
そして怖いのが、そういったことを口コミサイトに投稿することです。
多額の広告費をかけても、こういった口コミが存在すると応募はぐっと減ります。
また、この投稿は基本的に消せないため、将来にわたってずっと採用の妨げとなり、会社の成長の大きな阻害要因となります。
こういった事態に陥らないように、入社前に提示した資料に目を通したり、入社前の説明担当者から話を聞いたりして、入社前にどういう説明をしていたかを確認し、齟齬が生じないようにすることです。
また、仕事の内容に関して本人の希望に添えない場合は、その理由と今後の対応を説明することが重要です。
本人が望む仕事をすぐに任せることが難しい場合は、将来的にはその仕事を担当できるようにする旨と、そのために今の仕事を通じてどういった力を身に付けておく必要があるのかを説明します。
大切なのは、「下積みなどの今の仕事が、自分のやりたい仕事をするうえでどういった意味を持つのか」を説明することです。
この説明をしないまま下積みの仕事を任せ、「今後ずっとこういう仕事をさせられるのか。入社前の説明と違う」と思われると、早期の離職につながることがあるのです。
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