3年以内に「35%が辞める」Z世代離職の3つの理由 「Z世代の離職」を防ぐ関わり方、組織の作り方
今、多くの企業が人手不足に悩み、離職を防ぐことは喫緊の課題となっています。
そんな中、「若手が定着しない」という声は多く、入社後、早期に辞める若手社員に頭を抱える会社が非常に多くあります。では、若手社員はどういった理由で辞めていくのでしょうか。
経営心理士として1200件超の経営改善を行い、経営心理士講座を主宰する、一般社団法人日本経営心理士協会代表理事の藤田耕司氏の著書『離職防止の教科書――いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版』から一部を抜粋・再編集し、若手社員が辞める理由についてお伝えします。
新卒就職者のうち34.9%が3年以内に離職
私は経営心理士、公認会計士として心理と数字の両面から経営改善をする仕事をしています。
今、人手不足の会社は多く、人がなかなか採れない中での離職は会社に大きなダメージをもたらすものであり、その離職の心理を分析してきました。
厚生労働省の調査によると、2021年に大学を卒業し、新卒で就職した人のうち3年以内に離職した人は34.9%でした。
これは過去15年では最も高い離職率となります。
この世代の人はZ世代(1995~2009年生まれ:15歳〜29歳付近)と言われ、Z世代の早期離職は上記のとおり、年々深刻になっており、企業の成長の大きな妨げとなっています。
では、Z世代の人たちはどういう理由で離職を決意するのでしょうか。「労働時間」「人間関係」「キャリア形成の意識」の3つの視点から解説していきます。
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