3年以内に「35%が辞める」Z世代離職の3つの理由 「Z世代の離職」を防ぐ関わり方、組織の作り方
まず1つ目が労働時間の長さを理由とする離職です。
Z世代の方はプライベートを重視する傾向にあり、「残業や休日出勤をしてまでバリバリ稼ぎたいとは思わない」「給料や昇進はそこそこでいいから、プライベートの時間を確保したい」といった価値観の方が多いです。
そういった価値観から、「残業や休日出勤が多いこと」「有給休暇がとれないこと」などは、強い離職の動機となります。
若い世代ほど「労働時間、休日」が原因で辞める
厚生労働省の令和4年雇用動向調査結果における「転職入職者が前職を辞めた理由」では、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」の理由で離職した人の割合は次のとおりです。
19歳以下:16.2%
20~24歳:14.3%
25~29歳:16.9%
30~34歳:17.2%
35~39歳:8.9%
40~44歳:9.6%
45~49歳:4.9%
50~54歳:3.3%
55~59歳:3.5%
60~64歳:1.0%
65歳以上:1.7%
19歳以下:2.9%
20~24歳:13.5%
25~29歳:11.1%
30~34歳:12.3%
35~39歳:13.4%
40~44歳:13.3%
45~49歳:15.1%
50~54歳:7.2%
55~59歳:7.4%
60~64歳:8.3%
65歳以上:3.0%
このデータを見ると、若い世代が労働時間に対する不満が原因で離職するケースが多いことがわかります(また、女性の30代、40代も数字が高くなっていますが、これは育児や家事、介護などがあるため、時間の融通が利く会社で働きたいというニーズの表れです)。
そのため、若い世代の離職を防ぐうえでは、残業や休日出勤をさせないように、そして有給休暇はしっかりとれるように、業務の負担に配慮することが重要です。
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