「丸亀製麺」「コナズ珈琲」が絶好調のなか”大失速”の兄弟ラーメン店「ずんどう屋」。コロナ後に積極出店も減益、その実態とは?

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どうやらここは24時間営業らしく、周りにある飲み屋などで飲んだ帰りに食べる需要もあるのだろう。

心斎橋店の様子
心斎橋店の様子。ファミリーが入りやすい感じではないが、都市型の店舗としては非常に強さを感じた(筆者撮影)

2023年に観光庁が発表した「訪日外国人の消費動向」によれば、訪日外国人が最も満足した飲食の第2位がラーメンで、インバウンド人気が高い食事であることがわかる。

中でも、訪日客の間でとんこつラーメンの人気が高いことは、よく知られた話だ。ずんどう屋が心斎橋にあることは、インバウンド需要に的確に対応できていると言える。

実際、ずんどう屋の創業者である橋本龍八氏によれば、心斎橋店は「赤字が続いたが、2年目からじわじわ流行り、3年目には爆発した」という(「飲食の戦士たち 第555回 株式会社ZUND 代表取締役 橋本龍八氏」)。

開店から約3年が経過した2014年は、いわゆる「爆買い外国人」が多く日本に押し寄せた時期。そこでずんどう屋の評判がインバウンドの人々にぐっと知れ渡ったのかもしれない。

早い段階からこの地に店を構えたことによる先行者利益で、口コミを通じて、インバウンド観光客の間で人気を保っていると思われる。

屋外テーブル
心斎橋店は屋外にもテーブルがある。休日などはここもいっぱいになるのだろう(筆者撮影)

心斎橋には「一蘭」などもあるが…

一方、心斎橋エリアには同じとんこつラーメンの圧倒的人気店「一蘭」もある。しかしこちらは土日祝を除いて24時間営業は行っておらず、深夜も開いているずんどう屋に夜の時間帯で行く観光客も多いのだろう。

道頓堀店別館
この写真は道頓堀店別館だが、一蘭はどこもこれぐらいの並びようで、インバウンドからも大人気(筆者撮影)
ずんどう屋マップ
一方、ずんどう屋はミナミに集中して3店舗を構え、どの店舗も24時間営業だ(筆者撮影)

その意味で、一日中客が回転しているのが心斎橋店であり、それが売り上げの高さにつながっていると思われる。

このような状況を見ると「ずんどう屋」の勝ち筋の一つは、「インバウンド」や「外国人」にあるような気もする。

実は同社は2024年に海外初出店として中国に「ずんどう屋」1号店を開いているが、インバウンド人気の高さを見ていると、これがどのように転ぶのかも重要なポイントになりそうだ。

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