「勝負運」を引き寄せる仲間やチームの"動かし方" 「強い組織の作り方」は野球と禅の世界にも共通

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運を味方にする人の生き方
スポーツと禅というまったく異なる文化を超えて「勝運を引き寄せるもの」や、野球と禅に通底する道などについてご紹介します(写真:sh240/PIXTA)
2023年にWBCで優勝を果たした侍ジャパン監督の栗山英樹さんと、鎌倉・臨済宗円覚寺派管長の横田南嶺老師。
野球と禅というあまり接点のない世界で、リーダー的ポジションにいる2人が対談。スポーツと禅というまったく異なる文化を超えて「勝運を引き寄せるもの」や、野球と禅に通底する道などについて語られた対話集『運を味方にする人の生き方』より、一部抜粋・編集してご紹介します。

「選手全員がキャプテン」だからこそ

横田:(2023年のWBCについて)傍から見ていてもチームワークのよさが感じられましたけれども、チームづくりにおいて監督が大切にされたことはなんですか?

栗山:強い組織というのは、全員が自分の都合よりもチームの都合を優先し、全員がチームの目標を自分の目標だと捉えていることだと思っています。そういうことを伝えるために、今回は長くミーティングをする時間がなかったものですから、30人の選手全員に手紙を書きました。僕はあまり字がうまくないんですけれど、墨筆で。それを代表合宿がスタートする日に、ホテルの各人の部屋に置かせてもらったんです。

横田:ああ、手紙を墨筆で。しかも30人全員にですか。

栗山:はい。真心ってそういうものでしか伝わらないような気がしたものですから。

横田:確かにメールで来るのと墨筆の手紙では全然違いますね。恐れ入りました。手紙にはなんと書かれたんですか?

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